Microsoft Intune から Android にアプリを自動配布する
Microsoft Intune では管理デバイスに対して、指定したアプリを自動的に配布することができます。デバイスの場所に関係なく配布できるため、モバイルデバイスやテレワークで使用しているデバイスなどにも配布できます。加えて、他アプリへのデータコピーを禁止やデータの暗号化など、アプリ内のデータを保護するアプリ保護ポリシー機能も利用できます。この機能は組織データをアプリで利用する際には欠かせないセキュリティ機能です。
Intune は Microsoft 365 Business Premium、E3、E5 や EMS E3 および E5 に含まれています。また Office 365 を契約されている場合は、EMS もしくは、Intune を追加契約することで利用できます。
Intune での Android アプリ配布
Intune からは、Windows、Mac、iOS/iPadOS、Android 用のアプリをデバイスに配布できますが、OS より配布の仕様が異なります。Android へのアプリ配布の仕様は以下のとおりです。
- Google Play 公開されている無償アプリ、もしくは基幹業務アプリ (APK ファイル) などを配布できます。
有償アプリは配布できません。 - 配布アプリは、自動的にインストールされます。
- アプリ配布するには、ビジネス管理用の 「マネージド Google Play」 と Intune が関連付けされている必要があります。連携方法は [組織で利用する Android デバイスを Intune で管理する] を参照ください
Intune から Android アプリを配布する
- Microsoft Endpoint Manager admin center (https://endpoint.microsoft.com/) を開き、[アプリ] – [Android] をクリックします。
- [追加] をクリックします。
- [マネージド Google Play アプリ] を選択し、[選択] をクリックします。
- 配布するアプリを検索します。
- 検索結果の一覧から対象アプリをクリックします。
- [承認] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
- [同期] をクリックします。
- マネージド Google Play と同期が完了すると、承認したアプリをクリックします。
- [プロパティ] をクリックします。
- 「割り当て」 の [編集] をクリックします。
- [Required] の項目にアプリを自動配布するグループを指定します。
Required (必須) - アプリは強制的に配布されます。
- Intune ポータルサイトの [アプリ] に表示されません
登録済みデバイスで使用可能 - アプリは配布されません。
- Intune ポータルサイトの [アプリ] に表示されます。
- ユーザーはIntune ポータルサイトからアプリをインストールを行います。
- 割り当て可能なグループは、ユーザーグループのみです。
Available with or without enrollment
(登録の有無にかかわらず利用可能)- アプリは配布されません。
- Intune ポータルサイトの [アプリ] に表示されます。
- ユーザーはIntune ポータルサイトからアプリをインストールを行います。
- 割り当て可能なグループは、ユーザーグループのみです。
- Intune に登録されていないデバイスでも、Intune ポータルサイトからインストール可能です。
Uninstall (アンインストール) - Intune 管理デバイスからアプリをアンインストールします。
- 自動でアンインストールされます。
- [レビューと保存] をクリックします。
- [保存] をクリックします。
アプリ配布の設定ができました。このアプリ配布設定が Android デバイスに展開され、アプリも自動でインストールされます。
まとめ
Intune からアプリを自動配布することで、ユーザー自身がアプリをインストールする手間を省くことができます。一方アプリ配布を行う際には、組織としてアプリ内のデータ保護をどのように行うのかを決めておく必要があります。このデータの保護は Intune のMAM で提供されている機能 「アプリ構成プロファイル」 で実現できます。設定方法については次回の記事で解説します!
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